料理の心 from the heart 2003 6 22

 最近は、男性も料理を作るようになりました。
たいてい、家族の喜ぶ姿を見て、
もっと料理の腕を上げようとして、
ある人は、料理の本を買ってきて技術を学び、
ある人は、プロ並みの道具を揃えます。
そして、料理の腕は、向上するでしょう。
 しかし、ここに落とし穴があります。
料理の腕を向上させることに夢中になるあまり、
最も重要なことを忘れてしまうのです。
どんなに技術の限りを尽くした料理も、
食べにくければ、それで終わりです。
 そもそも料理とは、
自分の腕を磨いて自慢することではなくて、
食べる人が喜んでくれることが原点です。
これは、誰でも落ちる落とし穴です。
 さて、料理のたとえ話をしましたが、
ここで何をたとえているのかと言えば、
科学技術のことです。
 料理も、科学技術も同じです。
日本では、これを、仏作って魂を入れずと言います。
どんなに立派な彫刻を作っても、心をこめなければ、
ただの石です。
 最近は、コンピューター制御で、木を削って、
人形の形を作る機械もあります。
コンピューターが作る彫刻ですから、
まったく、1ミリの狂いもない彫刻です。
しかし、感動はしません。
それは、コンピューターには、心がないからです。
 しかしながら、人間も、料理の腕が上達してくると、
コンピューターが作る彫刻と同じような料理を作ります。
 料理の心も、科学技術の心も同じです。
 紫水晶Amethystは、人と人を結ぶ絆を強める、
愛の守護石と言われます。
紫水晶は、料理のスパイスになることはできませんが、
人と人を結ぶ絆を強めるスパイスになってほしいと思います。



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